山梨県の富士山麗に広がる青木ヶ原樹海についてどのような印象をお持ちでしょうか。
「一度入ったら出れないところ。」
「なんとなく怖いところ。」
こういった印象をお持ちではないでしょうか。
私も実際に行って自身の目で見るまではこのようなイメージを持っていました。
しかし実際に青木ヶ原樹海の散策を行い、この考えは180°変わりました。
青木ヶ原樹海周辺では、国指定文化財となっている青木ヶ原樹海の豊な自然と、周辺にある3つの溶岩洞窟を散策することができます。
酷暑が続く日々でも比較的過ごしやすい青木ヶ原樹海周辺は観光にはもってこいです。
今回はそんな青木ヶ原樹海周辺の自然と周辺の溶岩洞窟であるコウモリ穴・富岳風穴・鳴沢氷穴の魅力を紹介します。
目次
青木ヶ原樹海とは
青木ヶ原樹海は、山梨県富士河口湖町・鳴沢村にまたがって広がる森で、富士山の北西に位置します。
青木ヶ原樹海、あるいは富士の樹海とも呼ばれ、山頂から眺めると木々が風になびく様子が海原でうねる波のように見えることから「樹海」と名付けられたという説があります。
「樹海に一度足を踏み入れたら戻れない」という都市伝説のような噂は、溶岩が強い磁気を帯びで方位磁石が狂ってしまうからだといわれていますが、実際はよほど溶岩に近づけない限り磁石が狂うことはありません。
樹海を散策するための遊歩道も整備されているので、ルートを外れなければ安全に楽しむことができます。
そんな前評判の青木ヶ原樹海ですが、より青木ヶ原樹海の自然を知るためにネイチャーガイドを雇って散策していきます。
まずは、西湖コウモリ穴管理事務所に向かいます。
受付を済ませて
ネイチャーガイドとともにいざ出発!
一度入ったら出られないと言われる青木ヶ原樹海。
その理由は、コンパスが狂ってしまうといわれからです。
実際にコンパスを岩に近づけて確認してみると、若干ではありますが、ずれることが確認できました。
ただ、石からコンパスを離すとすぐに正常にもどるので、コンパスが狂って道に迷うは迷信ですね。
要所要所でガイドさんの説明を聞きながら樹海を散策します。
富士山原始林の青木ヶ原樹海は人の手を入れない自然のままの姿をしています。
ですので、動物たちの痕跡なども色々探すことができます。
奇木と呼ばれる変な形をした木にも出会うことができました。
1時間ほど樹海の中を散策をして戻ってくることができました!
またセンターにはクニマスの展示館もあり、無料で見学することができます。
青木ヶ原樹海の溶岩洞窟とは
青木ヶ原樹海には天然記念物として1200年以上前から存在する溶岩洞窟で、富岳風穴・鳴沢氷穴があり、1年中通して、洞内の気温は0度~4度を保っています。
冬には氷が作られ、夏でも氷が見られる冷たさ。
2つの洞窟はトンネル式洞窟で地質学上、貴重な溶岩洞窟としてもしられています。
溶岩洞穴は、貞観噴火の時に流出した青木ヶ原溶岩の中に溶岩トンネルが形成され、その一部が現在も残ったものとされています。
コウモリ穴
コウモリ穴へは青木ヶ原樹海ネイチャーセンターから直通で向かいます。
券売機で入場券を買って出発です。
道なりに進んでいくと入口が見えてきます。
入口から気温がどんどん下がっていくのを肌で感じ、注意して下りていきましょう。
下りて真っ先に広がる大広間。
そして中は寒いとはいかないまでも、ものすごく涼しいといった感覚です。
半袖でも十分にいることができました。
さて、どんどん奥へ進んでいきます。
鍾乳洞についての解説を読みながら進んでいくと
天井の超低い難所が!
しゃがんで頭を抱えて進んでいき、なんとか一周することができました。
実は、コウモリ穴の受付にて、富岳風穴と鳴沢氷穴の割引券ももらえます。
富岳風穴
西湖ネイチャーセンターから南に下ったところにある富岳風穴。
麓に森の駅と広い駐車場があり、鳴沢氷穴が満車になることが多いので、こちらから周るのがオススメ。
コウモリ穴同様に券売機で入場券を買って入場します。
道に沿って進んでいくと富岳風穴への入り口が見えてきます。
入口を下っていくとわかりますが、コウモリ穴より断然寒い!
手すりの曲がったところですでに上着なしではいられません。
防寒をしっかりしたところで、ずんずん奥へ奥へと進んでいきます。
奥は天然の冷蔵庫と呼ばれており、途中、つららや氷も観察することができます。
天然の冷蔵庫により、養蚕に生かされていたという資料も見ることができます。
奥の方の岩壁には珪酸華という光るコケが生えています。
ここが最奥になるので、引き返して脱出します。
鳴沢氷穴
富岳風穴から国道沿いに800mほど進んだ場所にある鳴沢氷穴。
有名どころだけあって激混みです。
富岳風穴から歩いていくのがおススメです。
こちらは、富岳風穴と異なり下へ下へと降りていきます。
こちらも券売機で入場券を購入して入場します。
こちらも富岳風穴に負けず劣らず寒いです!
下へ下へと進んでいくので、さらに寒くなる!
しっかり防寒しましょう。
鳴沢氷穴も低い箇所があるので注意です。
氷穴というだけあって、立派な氷ができていました。
結構な寒さと、足腰を使うので近場のカフェで一休みすることにしましょう。
周辺のカフェで一休み
風穴の道沿いには、自然豊かな鳴沢で育った野菜などを使った素敵なカフェが沢山あります。
今回は、昼食時に助かる地球大使館SOLAR CAFEと癖になるジューデンコーヒーを紹介します。
地球大使館SOLAR CAFE
自家製で育てている野菜を使ったピザの美味しいお店です。
外観もテラス席もあって居心地もよさげです。
当然、ここは野菜のピザを注文!
ぱりぱりのクリスピー生地の上に乗ったたっぷりの野菜とチーズが楽しめるピザです。
野菜の味がとっても濃くて大満足でした。
ジューデンコーヒー
河口湖方面に少し進んだところにあるジュウデンコーヒー。
メニューにちょっと癖があって面白いんです。
「美味しすぎてごめんなちゃい」
これが欲しかったのですが、今回は売り切れでした。
なので、キャラメルソースのアフォガードを注文。
ほろにがのキャラメルと絶妙な甘さのアイス、そしてザクザクのクランチが最高の一杯でした!
青木ヶ原樹海散策まとめ
自然にいっぱい触れたい!を満たせる青木ヶ原樹海。
決して怖いところではありません。
それどころか自然の力強さや溶岩洞窟の美しさを堪能できる素敵な場所です。
近くの西湖や河口湖ではバーベキューや釣りなどレジャー施設も整っており、アウトドアを満喫するにはぴったり!
ぜひ家族や友人とレジャーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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